本日の勉強会
薬剤抵抗性について.なぜだか連続して担当.
まあ文献調べる前から予想はついていたんだけれども、合成誘導の足しになるような情報はあまり得られなかった.p450(とエステラーゼとGST)による代謝予測プログラムが開発中だと言った人がいたけれども、反応を行うのが酵素である以上、電子密度(官能基の反応性)だけから化合物中の代謝部位を予想するのは難しいと思う.各生物で約100遺伝子あるp450それぞれの反応場の立体構造を考慮したプログラムが必要と考えられる訳だが*1、生物間でどれだけ配列(と構造)の保存性があるのだろうか.それらも全て考慮すればある程度は予測可能なのかもしんないな.
あー、私は計算化学屋さんではないが、より精密な計算化学を行うためにはスパコン*2の能力向上は当然必要になってくるんだろうなぁ.
頑張れー!理研!
通常の予算みたいに復活折衝というものがあるならば是非とも取り返せるよう頑張って欲しい.でもでも実際のところは研究者から見ても非効率極まりないところもあるのだろうなぁ.そういう部分をなくすような努力は必要なのだろうなぁ.いつまでも研究者の天国*3などと言ってはおれない時代だし.
科学技術予算カット
国の財政状況が逼迫している以上、科学技術予算も見直さざるを得ないのは理解できる.ポストにあぐらをかいてのんびりしちゃったり、申請書書きだけが上手い研究者もいる.そういう無駄な部分はどうにかしなければいけないのだろうけれども(社会としてはそういう無駄を内包するだけの余裕も必要とはおもうけれど)、今の事業仕分けの削り方はとても納得できない.目先のことにとらわれ、10年、20年、30年後の芽を摘みとる行為だ.
この国の未来がどうなるか、どうしたいかという考え方はないのだろうか.ただ金を削る、それだけしか考えていないのではないか.この国の将来を財政面でしか考えられないようでは政治家の資格はない.
個々の事例を見るととにかく意味不明な事業仕分けだけれども、日本の国のあり方を変えて行く第一歩として大切な処置なのには違いないんだろうな.まあなんでも善悪併せ持つもの、、、、、
連続シンポジウム
先々週の木金は有機合成シンポジウム.刺激を受ける.面白い.なかなか直接関係のない論文を読んだりしないので、強制的に聞かなければいけないも良いことだ.全合成の話は進度が速くて理解しきれないけれど orz
先週の木金は構想活性相関シンポジウム.この領域の話を聞くのは初めて.マニアックなところや細部に入り過ぎて理解不能だった話もあったけれども、全体として雰囲気を感じられたこと、考え方を理解できたこと、アイデアが湧いたことが収穫.
毎回行く必要は感じないけれど、今後もたまには来てみよう.
あんまりシンポジウム、学会に行くと仕事が遅れるのが難点だが、良いアイデアが湧くならそれに勝る.
いちいち噛み付くのもアホくさいんだけど
朝日新聞素粒子
「谷垣禎一自民党総裁が自転車マニアとは知らなかった.(以下略)」
自転車好きはマニアに分類されるんだなぁ.
そもそもマニアって何だ?
英辞郎によると
maniac
1. マニア、熱狂的{ねっきょう てき}な愛好家{あいこう か}◆【参考】mania
2. 〈軽蔑的〉凶暴{きょうぼう}な[手の付けられない]人
3. 〈軽蔑的〉〔躁状態{そうじょうたい}の〕狂人
だそうです、、、、、、
意味違うんでないかい?
まあ多数派から見ると、少数派の趣味はマニアックに映るのだろうな.私から見るとマラソンが趣味です!という人と何も変わらない気がするけれども*1.
自分で書いといて言うのもなんだが自転車って趣味なのかな?自転車に乗る、ということは趣味ではなく、ライフスタイルだと思う.自転車は清々しく健康的な人生を送るための手段、だからライフスタイル.ライフスタイルをマニアックというのは違う気がする.
ただの一記事である素粒子にいちいち噛み付く自分も馬鹿だと思うけど、、、、、そもそも本旨と外れたところに突っ込んでいるし.
木製自転車
NHKニュースで江東区の船大工さんが作る木製自転車について扱っていた.
木によってかたどられるラインが美しい.
船大工、佐野さんのページ
これまでに作ったバイク一覧
例えばこんなの.美しい.
私個人としてはカーボンやアルミで作られたバリバリのレースバイクの実用美に最も美しさを感じるが、このようなバイクの造形美も素晴らしい.しかもこの製作者はレースで使えるバイクを目指しているらしい.ただの芸術品ではなく、軽量化と耐久性を兼ね備えた本物のレースバイクを目指すあたりさすが船大工.