フランス旅行2日目〜モン・スラン(モン・ヴァントュー)

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2日目予定(パリ〜ニース st.4)
モン・スランで車中泊→夕方までぷらぷらして、ゴール地点観戦→翌日スタート地点より1kmの街で宿泊
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7時半頃目覚めると、下に止まっていた大型トレーラーが1台残してゴール地点に移動していた.ちょうど下からオフィシャルカーが上がってきたのだが、凍結部分で思いっきりスリップしていた.スピード出していたら危なかったろう.と、いうよりオフィシャルカーはトレーラーもすべてノーマルタイヤ.凍結部分は少ないとは言え怖そう.ちなみに朝6時到着時の気温は氷点下2℃.東京郊外くらいか?風もないし、かなり暖かい.
ゴール地点に見に行くと、まだまだ構築中の感じ.それでも招待席、放送車、ドーピングコントロールポディウム、オーロラビジョン始めとしてかなりの設備.このレースのイベントとしての規模が伺いしれる.それにしても朝8時で山頂まで来ている観客の車は10台程度.そんなもんなのか?

(この時の下方を望む写真.手前右の車が私のレンタカー.すぐ奥の車は最後まで運転手が現れなかったので、おそらく隣のロッジの車だったのだと思う)
車を停めた場所はゴールの170m手前の路肩.よく考えるとすごい場所なんだが、この時はあまりの閑散ぶりに何も感じなかった.車に戻ってうだうだしているうちに周囲に車が集まりだした.それでもオフィシャルカーが圧倒的に多い.設営担当の人がジロジロこっちを見ながら通り過ぎて行くが、何も言わない.私の車はCSCの応援旗を掲げていかにもファンといった風情なので、それでも何にも言われないってことはいいということなのかな?と勝手に解釈.下にも続々と車が止まりだし、ゴールを見に人が上がってきたのでもう一度見に行くと今度はそこそこ出来上がってきたのかな?設営の様子をしばらく観察.

ポディウム(ただしこれは13時頃の写真).ヴァントュー山頂をバックにしてなかなか絵になる)

(臨時トイレも準備していて、用意周到.底にはわらが敷き詰めてあった.フランスの公衆トイレ、特に駅等にあるものはチップをとるところが多いがここは無料)
そうこうしているうちに陽が昇り、暖かくなるとともにお腹も空いてきた.周囲の人々と食べようと食糧をわんさか積んで来たのだが、私の車の周りに観客カーは多いにも関わらず人は見当たらない.下のスキーハウスで多くの人が太陽をあびながらくつろいでいたのでそこで朝ご飯(と、言っても既に10時半).

(モン・スランステーションのスキーハウス)
ここの店員はまったく英語が通じなかった*1.この頃はまだ旅の始めで片言フランス語に慣れていなかったので、結構難儀.まあ一応ココアとサンドイッチ*2を頼んだのだが、コミュニケーションが難しくてチーズだけ入ったサンドイッチ(おかげでたったの2ユーロ.ココアより安かった、笑).しかしこのチーズサンド、とても美味しかった.パルメジャーノのように旨味があって美味しいチーズでした.
ここでイタリア人っぽいおじさんに話しかけられて、しばらくおしゃべり.この人がこの旅行中何度かお会いして、いろいろ親切して頂いたジャージ売りのジャンニさんです.
食事を終えて車に戻ると、周囲は観客らしき車がかなり止まっていたが、人の影はなし.しょうがないのでまたしばらくうろうろしてスキーハウスの前(ゴール500m手前)まで来ると "Route Barree" の看板.しまったと思うも、既に結構な数の車が上まで上がっていて今更下に停めるのも面倒.見なかったことにして、とりあえず付近を散策.
まずヴァントューに登ってみようと林道を詰めていくも、途中で通行禁止の看板.そこから先は除雪されていない.雪装備(要は防水靴)を持ってきていないので断念.雪の少ないMt.Sereinを登ることにするが、これはまた丘みたいな山で10分で山頂.ま、ヴァントューがよりきれいに見えたのは良いかな?

(モン・スランからのヴァントュー.すぐ近くに見えるが、標高で500mの差がある.手前の斜面はスキー場になっています.)
車に戻るとレーススタッフのおじさんにフランス語で話しかけられる.恐らくここに車を停めてはダメと言っている様子.するともうちょっと偉い感じの人がやってきて、(恐らく)この台数なら別に問題ないよんと言ってくれて助かった.既に1kmくらい駐車の列が続いていたので、今から停めに行くのは面倒.多分私の周りの車もこんな絶好の位置から動かしたくなかったから、レース前はレストランに逃げたんだと思う.禁止区域外の人達はベンチと机を出して、BBQしたりしながら思い思いにくつろいでいたのに、禁止エリアだけ観客がいなかったから.

(駐車の列.写真のもっと左まで車列は続いていた)
この時14時.既にゴール前に人が集まり始めていたので、慌てて移動.ゴール前25mの場所に陣取る.ここからもオーロラビジョンも見え、下の方もそこそこ見渡せる.まだレース放送は始まっていなくて、前日の録画映像を流していた.どうもカールストロームとロッテルリ―が逃切ったようで、カールストロームが勝っていた.マギーは?
左の老夫婦も右のおじさんも英語はほとんどしゃべれなかったが、単語と身振り手振りでおしゃべり.フランス語の実況はほとんど理解できなかったのでそれも教えてもらったのだが*3、結構通じるものですね(笑)お菓子を下さったので、こちらからも日本のお菓子を差し上げたり.

(ゴール前でレース待ち中にお世話になったご夫婦)
ちなみにゴール前で待っているとレーススポンサーから新聞やら帽子やらバンドやらいろいろと頂くことができます.ま、大したものではありませんが、いい記念になります.
レースは逃げからフォイクトさんが抜け出し、1人で大盛り上がり、CSCジャージ+帽子+旗の出で立ちで目立ちまくってたのもあり、周囲からもわいわい声援を受けるが(フランス語なので何言われてるのか分からないけど)、残念ながらフォイクトさんは捕まってしまう.しかし捕まった途端フランクのために引き始めるフォイクトさんに周囲からさらなる声援.なんか嬉しい.
そのうち先頭はヘースィンクとエヴァンスの二人になる.昨年のドイツツアーの新人賞争いでクリスが負けたせいもあり、ヘースィンクにはそこそこ注目していたので、ここはヘースィンクを応援*4.ヘリが近付き始め、遠くに自転車の影も見える.
いよいよ!
ゴール前最後の坂を登って2人が姿を現す.ヘースィンクが先行するが、前を引き続けては敵う訳もなくあえなくゴールスプリントで敗れる.しかしゴール前を駆け抜ける迫力はかなり.

(来たっ!)

エヴァンス並ぶっ!)

(ヘースィンク抜かれるっ!)

エヴァンス勝利.ファインダーを覗かずに撮った割には上手く撮れた)


後続も続々とゴールに到着.フランクは5位.狙ってたのかなー.残念.

グルペットで戻ってきたブラント君.元々クライマーなのだが、まだ体調戻っていないのかと心配.

さすがにみんな疲れた表情.そりゃあ車ですらかなりの距離の登りでしたからねー.CSCの旗を振り、通る選手には声をかけたが気付く選手はいなかった.
ちなみにツールでは表彰式に近づけないらしいですが、パリ〜ニースでは楽勝.

ゴール後のチームバスに近寄ることも可能.みんな疲れているので、控えめに控えめに.FDJとシマノは下にバスを停めたのか、自走で下りて行った.帰り途中のフミが来たので、"フミ〜♪" と声をかけたが???な顔をして「あ、どうも」と挨拶してそのまま下りていってしまった.そりゃそうか、CSCのジャージに帽子を身に付け、旗を手に持ち、おまけにサングラス着用、、、、、誰だか分かんない上に、自分のファンではなさそうだ、、、、、みたいな.すみません.というわけで翌日以降フミとの会話に備えCSCジャージは着ないことにした、、、、、のだが結局その機会は来なかった.
自転車に乗ったハスホウトはかなり小さかった.

バレド.さそさんがかわいいというのはかなり頷ける.みんなと仲良しだし、スタートサインでつまづいてエヘへと照れ笑いしたりとかわいらしい.

フレッチャ.撮り損なったが、舌を出しておどけてくれた.

CSCはバスからひとりも出ていなかったので、諦めて退散.ひとりスタッフの人が手を振ってくれたけど.


帰りは山道の最後1kmで渋滞にはまったけど、それも15分くらいで抜けられた.が、この日の宿の住所がカーナビで登録されていない上(同じ通りでも頻繁に名前が変わるフランスでは珍しいことではなかった)、地図の場所も全然違った.困って通りかかった車を停めて聞いてみたら、ついて来いと連れて行ってくれました.サンクス!
しかしなんとBooking.comからこの宿に予約の連絡が行っていなかった orz
ま、混んでなかったから問題なく泊まれたけれど、混んでる時期だったらどうしてくれる.Booking.comはニースの宿でもうひとつ不手際があったし.ブツブツ、、、、、

*1:リヨンはほぼ完璧に通じたので、本旅行初めて

*2:フランスのサンドイッチは小さめのバゲットにたてに切れ目を入れて、そこに具をつめたもの.男の胃でも1食半分くらいのボリュームがある

*3:オーロラビジョンでだいたい分かるが、タイム差が分からなかった

*4:しかしエヴァンスは2人になってからほどんど付き位置でしたねー