最近のアルペンスキー

興味のある方だけ、、、、、
今季の注目選手を挙げてみます.


まずは男子
何と言ってもフランスのジャン=バプチスト・グランジュでしょう.SLのスペシャリストですが、彗星のように現れ素晴らしい滑りを披露しています.初勝利を挙げたと思ったら既に4勝.顔はちょっとむさめなのが玉にキズ(笑)
あとはダニエル・アルブレヒト (Sui).ここのところ目立っていませんが序盤の滑りは良かった.
復活組ではボディ・ミラー (USA).後半から急に勝ちだしました.コースアウトさえしなければ一番速いと言われていますが、まさにその通り!スラロームも上手く滑っていて、その結果コンビを5戦3勝しているのも大きい.ちなみにコンビでは種目別優勝を決めました.
同じくアメリカのテッド・リゲティも成績自体はさほど目立たないものの、非常に良い滑りをして復活してきました.
若手ではマリオ・シャイバー (Aus) とクリストフ・インナーホファー (Ita) にも注目.近いうちに大化けしそう.
残念組はベンジャミン・ライヒ (Aus) とイェンス・ビグマルク (Swe).ライヒはそこそこの成績は残していますが、優勝が少ない(1回だけ).失敗が多い.総合2位につけていますが、全種目に出場して細かくポイントを稼いでいるのが大きいだけでは、、、、、
ビグマルクは滑りの粗さがマイナスに働いているような.たまに表彰台に上りますが、波が激し過ぎます.まあまだ若いのでそんなもんでしょうか.


さて女子はJ Sportsの放送がないのでよく分からないのですが結果だけ見ると、とりあえず若手が大活躍してる、とかいうことはなさそう.昨年ツェッテル、ホスプ、キルドー(結婚して今はヴォン)、マンクーゾが揃って大化けしたせいもあるか.どちらかというと復活した人や遅咲きの人が目立ちます.
リンジー・ヴォン (USA) は昨年も大活躍でしたが、骨折から復帰した今年もよく勝ってますねー.ダウンヒルだけで3勝を挙げ、SCでも1勝です.
デニス・カルボン (Ita) の勝ち方はおかしい(笑).GSで6戦5勝.昨年のシールトみたい.
マリア・リーシュ (Ger) も完全復活のようです.1回優勝した他、全種目でまんべんなく上位につけています.
それとブリト・ヤニック (Can).彼女は男子SLのマイケル・ヤニックの妹ということと、昨年サン・シカーリオのSGで2日連続で4位となり「初表彰台だと思ったのに」とへこんでいたのをFIS スノーリポートで見て知っていましたが、さほど強い印象はありませんでした.しかし今年は強い.ダウンヒル開幕戦で3位に入って初表彰台に登ると次戦では優勝.その後もコンスタントに上位につけています.ちなみに彼女は27歳と比較的遅咲き.一昨年まで技術系の選手だったようですがほとんど成績が出ず、昨季より高速系に転向したら好成績を連発.地元ウィスラー *1 で開かれるバンクーバー五輪に期待です.ちなみにカルボンも27歳です.女子では20代前半に活躍しだす選手が多い中、この年でのは珍しい感じがします.
残念組はジュリア・マンキューソ.そこそこの順位には入るものの、表彰台は2回だけ.優勝はゼロ.なんだか寂しい感じ.昨年SLで活躍していたサルカ・ザーロブスカ (Cze) とアナ・ユルシッチ (Cro) もちょっと目立ちませんねー.
さて昨年鬼のように勝ちまくっていた(35戦23勝)オーストリー勢は例年の調子に戻りました(ここまで25戦8勝)、、、、、昨年8勝ずつを挙げたマルリース・シールトとレナーテ・ゲッツェルもおとなしめ.シールトは4勝*2ゲッツェルは未勝利.ニコル・ホスプは昨年と同じく活躍しています(現在総合、SLで首位).今年は昨年さほどでもなかった技術系が特に強くて以前に戻ってきた感じです.他ではエリザベス・グーグルが頻繁に表彰台に上るようになってきたのに対し、カトリン・ツェッテル、ミカエラ・キルヒガッサーは目立ちません.

*1:バンクーバー生まれで、現在ウィスラーのスキークラブ所属

*2:充分か?