ツール第15ステージ

残り15kmからしか見てませんが(しかも録画)、ん?なんか見覚えのある光景.2003年のツールでシモーニが逃げて勝ったコースですね.あの時と天候もバスク人の盛り上がりも同じ.いいなぁ、草原の峠.こういうところ好きだ.確か2003年にはヴィノとスベルディアが上りで抜け出してランスに1分差をつけた.今回もヴィノとスベルディアが逃げていたのは何かの縁か?
それにしてもこのヴィノの落差のある走りはどうなのでしょう.一度切れた気持ちを度切り換えることは容易ではあるまい.昨日のあの状況からステージ優勝することはすごいと思う.でも何となく釈然としない.総合優勝を目指してきたチームとしては失敗だろう.ヴィノがダメになったのにも関わらずエースをクレーデンに切り替えずにダラダラと順位を落とした.国営チームだからカザフ人がエースでないとだめとか、クレーデンがエースをしたがらないとか色々理由はあるだろう.だが、ひとつの目標のためにチーム一丸となれないところはプロらしくない.
そういう意味では今回のCSCも同じですね.サストレが総合優勝を狙うのは厳しいのは誰だって分かってる.だから目立てるうちに目立っておけという気持ちで、初日にマイヨ・ジョーヌをとったカンチェのためにチームを消耗させてしまっている気がしてならない.ザブはリタイア、クエスタやオグレディも消耗させてしまって肝心な時に働けない.CSCはブリオーシュとは違う.勝つことを期待されたチームなのだから、パリ最終日までの勝負="総合優勝"のための障害になるのならば、マイヨを手放すべきだった.逆に言えばあの日数マイヨを守るためのアシストをしただけで消耗してしまうのも優勝を目指すチームとしては心許なくもありますが.
またアシストを免除されていたはずのフランクやサストレもいまいち調子が上がらない.2人ともこの程度の強さではあるまいに、調整が万全でなかったようにしか見えない(フランクはせっかくスイスで手を抜いたというのに、この前落車したのもありますが)
はぁ、すみません.あまりにCSCが自分の期待に沿えていないので、、、、、


なんというか勝負というのはガチンコが好きですね.スプリントステージならマキュアンボーネン、ハス、ハンターらトップスプリンターのアシストが何十km手前からも働き始め、ジワジワとゴールが近付きジリジリ焦がれ、、、、、最後エースが爆発して勝負!カンチェの出し抜きは凄いと思うし、CSCファンとしては嬉しくもあるけれど、勝負として見ると肩すかしをくらった気分.今回はマキュアンが早々に投げてしまっていたのもあり、そもそもスプリントステージでのジリジリ感もなかったのですが、、、、、
総合の争いでも、サストレやフランクは勝負に絡めていない.過去3年、バッソやサストレが優勝 or 表彰台争いをしてきたことを思えば寂しい.いまいち盛り上がらない.ラスムッセンとコンちゃんの争いはそれはそれでおもしろいけれど、CSCファンとしてはどうも盛り上がりにくい.でもサストレは地味なだけでやっぱり全力尽くしてますよね、、、、、
個人的に見てる場合ではない状況なのもありますが、見る気もあまり起きないツールなのでした.ジロは面白かったなぁ、、、、、