ジロ第8ステージ

あまりにヘビーなことがあり過ぎた(幸い自分達には何の被害もなかったけど)クライミングに行っており、土曜はジロを見ておりませんでした.昨夜ちょうど帰ってきたところでジロの放送が始まったところ*1


22人の逃げ


その人数で最後まで行ってしまう




キタァー!



















   









   









   







      







   









   









   










正直ベッティーニには申し訳ないのですが、大変うれしかったです.
アルヴェセンは一般的にはハンサムと言い難いかもしれませんが、シックな印象で個人的にとても好感のもてる顔です.涼しげな目元がとても好き.走りのタイプとしてはフォイクトさんと似た感じ.オールラウンダーで山岳もそこそここなせるのですが、得意なのはTTや平地での逃げ.昨年パリ〜ツールでゴールまで逃切った*2のを覚えてらっしゃる方もいるかもしれません.
別府さんも述べられてましたが、1997年サン・セバスチャンで行われた世界選U23のチャンピオンです.また2003年のジロ第10ステージでも170kmを逃げ切り、チラロンゴ、ベルトリアーティ、プロトンから追いついてきたシモーニとの競り合いを制して優勝しています.
当時のCNの記事.この時アルヴェセンはfakta所属
スプリントも得意で2004年ツール第1ステージ(キルシプーが勝利)では8位に入っていますが、翌日ゴール前300mで落車し(アルヴェセンは写真の右に切れてますが、Cerveloバイクは写っている)幸い骨折等はなく左半身の擦過傷で済んだようですが、あれ以降メジャーレースでスプリントに絡んで来なくなった気がします.


アルヴェセンの個人HP
CSCのアルヴェセン紹介ページ
CSCの記事
CN結果
昨日は60km地点で22人の逃げが決まり、先頭交代も順調に行ってその逃げが最後まで行く.プロトンはTモバとサウニエルが引く.Tモバはマリア・ローザのピノッティまでもが働いており、その必死な様子は好印象でした.ラスト3kmから、アールツ、ノチェンティーニらが次々アタック.カウンターでブルが逃げた後、セッラがかわしていき、これは決まるかぁーと思いました.が、ベッティーニがラスト600mからすんごいパワーでこれに追いつきました.しかしベッティーニについていったアルヴェセンがゴール前でかわして優勝!
アルヴェセン曰く、「最後はもう力が残ってなくて、1回アタックするのがやっとだった.ラスト1kmで単独で追いつこうと試みたけれども、ちょうどその時ベッティーニがアタックしたのでそれについていった.」
そしてファンクラブでのインタビューにも答えてくれました.
「今日は朝から調子が良くて、是非とも逃げに乗りたいと思っていたんだ.逃げたメンバーが強力だったもんで、これは行けるぞ!と思ったよ.ベッティーニはすごく強かったし、ランプレの3人は懸命に働いていた.
ラスト5kmまでは逃げグループからまったくアタックは出なかった.それでも相当キツかったよ.逃げの中にリーダージャージを狙ってる選手もいたし、プロトンもそのために懸命に追いかけてきた.だから勝つためには1回のチャンスにかけるしかなかった.
実はセッラがかなり先に行ってしまったので、スプリントを始めたんだけど、まだ追走の後ろの方だった.直後にベッティーニがスプリントを始めたから、少し待って彼の後ろについていくことにした.
妻やファンにお礼を言いたい.カリフォルニアでのキャンプの時に親指を骨折し、ひとり病院行きになってしまった.落ち込んだけど、妻や周りの人が励ましてくれたんだ.」
ちょうどこの日、アルヴェセンの奥様がイタリアに応援に来ており、モチベーションも一層上がったのでしょう.
「明日からはリラックスしてレースに臨めるね.でもこの勝利で満足してるわけじゃない.僕自身の勝利やチームのために走るさ.ま、山ではアンディ(シュレック)、デイブ(ザブ)、ヴォロジミール(グストフ)の方が強いんだけど.」
ちなみにアルヴェセンは第5ステージで腹痛に襲われ、8分遅れでフィニッシュしています.その後はプロトンでおとなしくしていたので、今日のために力を蓄えられたのかもしれません.
それにしても随分控えめな喜び方でしたね.私の中のアルヴェセンの品の良い印象にはピッタリでしたが.フィニッシュ後もすぐ自転車を降り、チームスタッフと控えめに喜んでいました.
おめでとうございます!

*1:終了まで見たおかげで今朝は異常な早起きせず、、、、、

*2:ゲドンに競り負けましたが、、、