CSCキャンプレポートその4〜サバイバルキャンプ2日目

短い夜だった.また3時頃に起こされたんだよ.もっとも時計や携帯電話を持つことは禁じられていたから、正確な時間は分からない.いずれにせよやっと暁になる頃だ.ヘビやサソリのことが心配でほとんど眠れないものもいた.寝袋に登ってきたり、荷物の中に入り込むかもしれないから気を付けなければ行けない(←テント張らずに寝たようだな).
暗闇の中片付けを行い(←朝飯食ってない?)、バスの待つ場所まで1時間歩いた.数時間バスに乗って、ついた場所はやっぱり荒れ地だったけど、ゴツゴツした岩と美しい緑の谷に囲まれた険しい山があった.どうやらまた歩かなければいけないらしい.でもこれまでの雰囲気は良かったと思うし、みんな昨日一日の運動と睡眠不足で疲れていたから、お互い励ましあったんだよ.
ハイキングはのっけから数時間登りっぱなしだったものの、ずっと谷間を通り、山越えはしなかったから、それほど急勾配の登りだったわけではない.それでも常に他人のサポートが必要な状況ではあった.自転車選手が運動するには食べ物が必要だ.選手でないなら普段から体にエネルギーを蓄えているので、それほど食べなくても何とかなる.ただし彼らの場合は余分な重量を抱え込んでいる分不利ではあるのだが、、、、、
いくつかの試験をこなし、標高1,100mの山頂近くまで来たところで全員に食糧が配られた.5ツ星レストランのディナーではないけど、この際不味いコンビーフだって食べるさ.ついでに焚火でお湯を沸かしてコーヒーも飲んだ.
「自分自身を知らなければ、自分の強さや限界を知ることはできない.限界まで行ってみるには、その限界を越えなければならない.自分自身を磨き上げる唯一の方法は、己に強いストレスとプレッシャーを与え、過ちを犯すことだ.それによって過ちを見つめ、過ちから学ぶことができる」そうクリスチャンセンは言った.
1時間の休憩と食事の後、待機するよう指示された.これは全グループがチームにとっての大事な要素〜すなわち誤った道に入り込んだ時に義務、チーム精神、忠誠心、尊敬心を示し、互いに意思疎通を図ること〜を掘り下げるための試験だった.愚か者にとってはそびえたつ高い山を越えるための難しい旅路についたことを示す.このキャンプは厳しいが、忘れ得ないものであり、全員をひとつに束ね、今後どんなトラブルが起きてもチーム精神を思い出させてくれるだろう.
次いで切り立ったガケに連れて行かれ、そこから3, 40mも懸垂下降させられた(こんな感じ).さらにはこのあたりで一番高い山に登り、そこに "Team CSC" という大きな文字を書くよう指示された.70人全員でこれができたらクリスチャンセンが食べ物をくれるらしい.
もし外部の人が我々の姿を見たら非常に感銘を受けることだろう.我々全員は緑(一部赤の者もいる)の帽子と黒いポロシャツを身に着け、前半の8%(←分かるんかい!(笑))の勾配の登りと後半の切り立った岩山を、友のために助け、導き合いながら歩いて行ったのだ.頂上で全員で写真を撮った時の誇り高い気持ちは言葉では説明できないものだ.まだ下り道だって危ないのだが、このチームには助け合いというものがあるのだ.これこそがチャンピオンになるための必須要素というものなんだよ.
「チームが勝者をつくるのだ.勝者がチームをつくるのではない.これが我々に撮ってチームワークというものが必須である所以なんだよ.」クリスチャンセンは言う.
全員が無事下まで下りると、また別の場所に向かった.そこで険しい山を登ったご褒美、ソーセージ2本とパン2つがふるまわれた.この時のソーセージの美味しかったことと言ったら!
食事の後はチームセッションだ.セッションではこのチームがいかに特別か、そしてチームの下に集う全員の心がいかに大きなものかが分かったよ.