CSCのジャージはおれには似合わない

10/15に自転車で日光越えをしてきました.
予定経路  東武日光駅中禅寺湖ー金精峠ー片品村赤城山ー伊勢崎(134km)
実際の経路 東武日光駅中禅寺湖ー金精峠ー片品村ー沼田(90kmくらい)

 北千住5:15の準急東武日光行に乗るため、家を4:45に出る.しまった自転車分解する時間考えてなかった.途中西日暮里を過ぎたところで道を間違えたりして北千住についたのは5:08.やべ、大丈夫か?とりあえず自転車を分解して輪行袋を適当にかけてホームへ.ホームで自転車を包むが、スタンドが邪魔だった.これから電車に乗る時は必ず外そう.うとうと寝ていて、ふと気付くと電車の中は制服の高校生だらけ.そうかちょうど通学時間か、、、、、ハーフパンツにCSCの派手なジャージを着ている自分がちょっと恥ずかしい.
ところで今回の服装.前々日に日光へハイキングに行った山岳会の人が「日光の気温は10℃くらいだったけれども、雨が降ってて体感気温はもっと下だった」と、聞いたのでハーフパンツ、CSCの半袖ジャージの他にパールイズミのアームウォーマー、ニーウォーマー、モンベルのストームクルーザー(雨具)を携行.寒くなったら着ることにする.これだけの荷物をDeuterのサイクリング用ナップザックに入れたのだけれども、そもそもの収納量が少ないのでいっぱい.食料を少し入れたらもう何も入りませんでした.
 日光7:30過ぎ着.自転車を組み立て、8:55に出発.駅前から延びる国道120号線は緩いとは言えいきなりの上り坂.だけどまだ元気だから余裕.20km強ですいすい進む.マウンテンで中禅寺湖に向かう初老の方(中禅寺湖からハイキングのようだった)をあっさりパス、さらに馬返し手前で別のおっさんもパス.ここまで20分程度しか乗ってなかったけれど暑いからレインコート脱いで最初の休憩.さて、ここからいろは坂明智平までの6kmで高度差400mを登ります.平均斜度7%、プロのロードレーサーならば余裕なのだろうけれど、私にはちとキツい.最初は15km/hで登っていたのだけれども、呼吸や脚が回らない訳ではないのに背中が痛くなってきて段々スピードが落ち最終的には12km/h程度.結局上まで30分かかりました.登り坂あなどりがたし.明智平からはほぼ平坦&ゆるい下りなのでさっきの借りを返すがごとく飛ばす.中禅寺湖畔は爽やかな秋!って感じでした.とは言え観光客の皆様はみんな厚着.ここまで登ってきたおれは暑いので半袖、ハーフパンツだけど、、、
 ここからはスイスイ飛ばす.大体30km/hくらいだったかな?このスピードだとやっぱり寒い.しかも日陰に入ると一気に体感温度が下がって鳥肌が立つ.でも我慢.どうせ金精峠までは登りなんだから.中禅寺湖、戦場ヶ原の紅葉はまだまだもうちょっとという感じでした.今月末くらいが見頃でしょうか.でも広い空と、けばけばしいもののない景色のなかのサイクリングはホント気持ちいいです.竜頭の滝、湯ノ湖手前では100m程度の登りがあってみみっちく高度を稼ぐ.湯元からはひたすら登り.いろは坂に比べると緩やかで景色も良いのだけれども、高低差400mは同じ.しかも背中の痛みはすぐ出る.かなり辛い.もはや10km/h程度しか出ません.ひぃひぃ、言いながら金精峠に到着.金精峠はちょうど紅葉.こじんまりした空間でしたが、それでも大変きれいでした.またここからの湯ノ湖や男体山の景色が素晴らしい.紅葉のときもまた絶景でしょう.
 ひとしきり紅葉を楽しんだ後金精峠トンネルを抜けて群馬県へ.トンネルを抜けてすぐ右膝靭帯にしみるような痛みが走る.これ1ヶ月以上ランニングを続けた時にたまに出る症状なのですがそのまま運動を続けると歩くのも辛い痛みに変わり、1ヶ月以上安静を強いられることになる.赤城山はやめておいた方が無難かな?という考えが頭をかすめる.菅沼で一旦休憩.膝が心配なのでニーウォーマーをつける.お店が出ているので何か食べようかな、と思ったがすいとん汁の300円を初めとして高過ぎる.にも関わらず今年高いはずの大根はでかいくせに3本100円.農作物そのままは安いらしい.とりあえずなにも買わないで再び下る.この下り最初はタイトなカーブだったので車と同程度のスピードだったが、菅沼から直線が多くなって車に追い抜かされる.こちらも道いっぱいに曲がった方が楽なもんだからある種の牽制?状態.でも後ろにつかれたらすぐ譲りますよ.丸沼でちょっと寄り道して戻ったら前にすんげぇ遅いミニパンがいて邪魔だった.ミニバンと自分の間にはセダンが2台いるのでそれを越して抜くのもちょっとはばかられる.ミニバンがセダンを前にやる時一緒に抜いたら、その家族連れミニバン、しゃくに障ったのかおれを抜いてこようと頑張り出す.しかしこの辺ある程度コーナーが多いのでおれの方がよっぽど速い.後ろに置いてけぼり.だいぶ下って道が平坦、直線になったところでやっと追いついてきてこれ見よがしにアクセル掛けて抜いていきました.あー、やだやだ.
 さてこの辺、谷が広がってくるあたりからはとうもろこし街道と呼ばれています.道の両側に農家の方々がたくさんお店を出しているのですが、どこでも焼きトウモロコシをだしていることが由来とか.最初シカトのつもりだったけれども、香ばしい匂いをかいでいるうちに段々耐えられなくなってきて、ああああああああ.もうダメ、という感じでいい香りを振りまいているところに入りました.運のいいことにとうもろこし街道最後のお店でした.焼きトウモロコシ300円.ちょっと高いかな、と思ったら2本でした.しかもこれに白菜の味噌汁と大根の漬け物と唐辛子味噌までついてきました.サービス良すぎです.ちょうど12時だったのでこのまま昼ご飯に.このトウモロコシ、味来という品種らしいのですがメチャメチャおいしいです.チャリじゃなかったら買って帰りたいくらい.
 文章が長くなってますね.そろそろ終わりましょう.さてトウモロコシを食べながら、沼田駅前のとんかつ屋、山彦が頭に浮かび始めました.ここにはわらじサイズのトンカツがあり、学生のWVの人たちなんかがよく行くことで有名なところです.このトンカツ、頭に浮かんだら急に食べたくなりました.もう赤城山は彼方.何より赤城山は4年前の11月にも自転車で登ったことがあるのでそんなに行く必要はない.そこから沼田まではわずか30kmですぐなのもあり、段々そうしたくなってきました.まあとにかく赤城山と沼田との分岐までゆっくり考えながら、、、、、13時に分岐に着きましたが、赤城山方面は舗装されているもののひび割れてたりして明らかに整備が悪い.初心貫徹すべきではないかという気持ちもありかなり後ろ髪を引かれつつも、右膝の不安もあり沼田に決定.さてこのまま沼田へ進み残り11kmというところでいきなりパンク.何か踏んだと同時にアルミのような軽金属が跳ねる音と右ふくらはぎを何かがさらりと触っていく感触がありました.原因を調べようと歩き回りましたが見つかりません.跳ねて飛んでっちゃったのかもしれません.よく分からないけれどパンクは修理しないと.タイヤとチューブを見てみると、チューブとタイヤの側面の同じ場所に傷があることからそこが原因のようです.Vittoriaのチューブに交換して再出発.この辺りからちょうど店も多くなるのですが、何かやたらとトンカツ屋が多い.宇都宮の餃子のように沼田のとんかつももしかしたら有名なのかもしれません.まあでも山彦以外に興味はないのですべて無視.沼田駅へ.14時過ぎには沼田駅に到着し、すぐさま山彦へ.平日のこの時間なのでさすがに他に客がいない.お店のおじさん気合いをいれて一番大きい肉を揚げてきてくれました.肉も厚く1cm以上あります.ご飯も大盛り.正直昔ほど胃が大きくないおれにはきつかったけれども、おいしかったなのでふぅふぅ言いながら頂きました.
今回90km、わずか5時間、登りも1500m程度しかありませんでしたが、最後にがつんときて満足でした.
おしまい


ところで今回感じたこと
その壱 CSCのジャージはおれには似合わない.湯ノ湖畔で休憩した時はこの輪行中唯一自分の写真をとってもらいました.が、後で見てみるとてんで似合わない.まずおれが頭でっかちなのもあるだろうけれども、CSCジャージは小顔でないと似合わない気がします.(ほらピールってグラスとるといまいちCSCジャージが似合ってないし、、、、)それにほら、ロードレーサーってほっそりしてるし.おれみたいにがっちりした感じだとダメですね.もひとつ言い訳しておくと手脚が長い欧米人向けなのかもしれない.フォイクトバッソシュレックなんかほんと似合うもんね.
その弐 日本人は不親切?以前カナダでロッキー山脈をジャスパーからバンフまでチャリ走破したときは写真撮る時とかで道端で止まるとわらわらとドライビング中の人々が「大丈夫か?大丈夫か?パンクか?パンクか?」と車を止めて寄ってくるのですが、今回そんなことは一度もありませんでした.また実際にパンクして道端で修理している時もスピードを緩めて観察していくことはあっても声をかけられたりすることはありませんでした.文化の違いなのかな?まあこれだけで不親切と決めつけるのは早計だけれども、日本人は人見知りするのは確かでしょう.