今回の選挙

今回の選挙の争点はの本質は郵政民営化だったのか?なんてそんな訳ないですよね.今回の本質は古い体質の政治をぶっ壊す、言うなれば小泉さん曰くところの”自民党をぶっ壊す”ことだと思う.自民党は結局いつまでも存在し続けるだろうし、その自民党が利権体質の党として存続するなら今後の日本の政治は暗い.日本の政治の行く末を考えるならば、まず自民党内の既得権益をあさる人々を排除しなければならない.それを今できるのは小泉さんしかいない.もちろんこれから医療、年金、経済政策を実行するにあたり、自民党内でも今まで以上の対立が生じることでしょう.でもそれはいい.今大事なのは壊すことなのだから.
民主党の敗因はなにより、党として政権を担う準備ができていなかったからだと思う.確かに良い人材はいるし、素敵な理想を持っている人もいる.マニフェストも悪くなかった.でも責任ある政策を実際に提示することが可能かという点で頼りないこと甚だしい.民主党が政権をとることは確かに自民党政治が壊れることだと思う.でも今回民主党が政権をとったとしたら、党内もまとまりきらない中で、現状では一部の人の理想でしかない政策を全く実行できず、結局政権運営ができなくて、再び自民党にとって代わられることになると思う.小泉勢力は今回の選挙で負けていたら、やはり力を失っていたと思う.そうすると出てくる自民党というのは昔ながらの利権体質の集団、、、、、、.そんな選択誰もしたくないですよね.細川、羽田政権崩壊後の自民党復権を見ている国民にとってそれは悪夢の繰り返しでしかない.
正直小泉さんには改革政策の成果をそれほど期待する必要はないと思う.小泉さんの役割は古い日本の政治体質を”ぶっ壊す”こと.それで十分だと思う.壊した後のことは他の人に期待すれば良い.それが自民党なのか、民主党なのかそれはまだ分からない.でも今はそれでいいと思う.考えれば明治の日本だって維新を成し遂げた人とその後の日本という国を造った人は違う.維新を成し遂げたのは坂本龍馬大久保利通西郷隆盛桂小五郎岩倉具視.みんな維新前後にこの世を去り、あとは伊藤博文井上馨を始めとする維新の時の若手が担った.もちろん大久保利通が生きていたらその後の日本はもう少し違った道のりを歩めたのかもしれないと思わないでもないけれど、、、、、.
民主党が今後責任ある存在になるためには今回のことは良いきっかけになったかもしれません.主義主張の異なる集団の寄せ集めから、ひとつの理念をもつ政党に脱皮するためには.
朝日新聞をみると、今回の当選者が当選回数順に載っていました.何でこんな掲載方法をしているのだろうと思ったけれども、はたと気付きました.自民、民主ともに当選3回以下の若手議員が大半を占めている.突っ走らないかという不安もあるけれども、新しく変わるためには必要な素地が整って来たのだと思いたい.そういう期待をもって今後の政局を見守りたいと思います.