ラスムッセンについては

自分の中でも少々整理ができない.
彼が疑惑の渦中にいたことは出場停止になる前から分かっていたこと.追放されるリスクは誰しも分かっていて、その上でファンは応援し、同僚はアシストしていた.メンショフのリタイアは必ずしもラスムッセンに裏切られたという感情だけから出たものではないと思う.ファンだって追放時に初めてこの問題を知ったわけではない.
要はドーピングの疑いの濃い選手を優勝させてはこの競技のためにならないと思って出場停止にしたんですよね.ドーピング陽性でなくても、少なくとも違反をしたのは確かなのだからそれだけで出場停止にするのは正当だと思う.WADAの規定にもドーピング陽性でなくても、検査逃れ等をすればドーピング陽性とみなされると書いてあった気がする.今は確かに騒ぎが大きくなってしまったけれども、もしこのままラスムッセンを走らせて優勝させ、その後に陽性になるよりはマシなんだ、と納得することにした.
ただ論理的には理解できても、感情的に少々腑に落ちないものを感じます.陽性でもないラスムッセンが追放処分を受けたこと.また全く逆のことなのですが、マイヨ・ジョーヌを着用してなかったら、ツールから追放されることもなかったんじゃないかと気がしてならないので.話変わりますが、最もクリーンな状況と言っても、結局まだまだクリーンにするための余地はあるんですねー.
シンケヴィッツヴィノクロフ、モレーニはツール追放と2年間の出場停止で、それ以上議論する必要はない.正確にはBサンプルの結果で確定することであり、Aサンプルの結果がリークされて、追放されたのは問題だけれども、Bサンプルの結果がそれを覆すことも考えづらいし、結局確定なのだろうから.