世界選ダウンヒル


スヴィンダールが優勝!


コースはスーパーGや複合のダウンヒルと同じオリンピアコース.長さや旗門設定は変えてあるものの、これで見るの何回目だ?という見慣れたコース(笑)つーかタイムが1分40秒というのはやや短めですね.
コース上部と下部は晴れているものの、コース中盤、急斜面の上辺りに雲がかかり、時たまコース上の視界が悪くなる.そういうわけで運も加算される状態でした.
スタート順の早い(ランキングの低い)中では2番スタートのカナダ・ヒュデックと5番スウェーデン・イエルビンが好タイムを叩く.暫く後続がこのタイムを上回れなかったものの、21番スタートのスヴィンダールが素晴らしいコース取りでぐんぐんタイムを伸ばし、ヒュデックに0.72差をつける圧倒的な滑り.この後優勝候補の選手が出てくるのですが、、、、ミラーは霧にはばまれたり、ミスをいくつか犯したりで届かず.ブッシェルやワルヒホッファ―も途中まで素晴らしい滑りだったのですが、、、ブッシェルは急斜面に入るところで内側に滑ってコースアウト(悔しがって何度も叫んでました).ワルヒホッファ―はスヴィンダールを上回っていたのに、急斜面に入る前にちょっと膨らみ、そのすぐ後、大きな横ターンの前で上から行き過ぎてポールにぶつかってしまいタイムロス.残念、、、、、
まあでもスヴィンダールが優勝したから嬉しいです.細目だけどやっぱりハンサムだな(←そこか基準は).彼は全競技上手くこなすけれども、高速系の中でもスーパーGやGSの方を得意としている傾向にあったのでちょっと意外でした.と、思ったら去年のW杯最終戦のこのオーレで優勝(DHでは初優勝)していた.距離が短いし、相性のいいコースだったかな?


昨季までアルペン界を支配している状態だった、男子オーストリーですが、今年は不調.特に高速系が絶不調です.ワルヒホッファーも2勝を上げているとは言え、その2勝以外では上位に来ていないし、昨季ダウンヒルの勝利をラルブスと2分していたことを考えると悪過ぎる.他国ではここのところ各種目で20代前半の若手がどんどん出てきていますが、オーストリーチームは未だベテラン中心の編成です.まあもちろんこの国は昔からベテランが多い傾向にあった気がしますが、これまでのように強いうちはそれでも良いけれど、こんな時は不調とは言えまだまだそこそこの成績を残しているので外すわけにもいかず、若手が出てきにくい状況にあるのかもしれません.それでもヨーロッパレースでは若手は大きなゼッケンならたくさん参加できるはず.シェイバーやグリュッガーのように上がってきた人もいるんだし、頑張ってほしいと思います.
逆に女子ではパーションが手術後で不調(この世界選で一気に戻ったようですが)、コステリッツがお休みということもあり、オーストリア絶好調ですね.対抗しているのはUSAの高速系(キルドー、マンクーゾ)だけという状態.