懐かしの試合

とりあえずカンプ・ノウに"ヌッテラ"の広告看板があったことを触れておきます(笑).
深夜のバルサTV、99-00のUEFA CL準決勝第2戦バルサーヴァレンシアをやってました.私がヴァレンシアファンになったシーズンの試合です.
この年は、ヴァレンシアがヨーロッパに名を轟かせた年であり、バルサが凋落を始めた最初の年であり、レアルが単にちょっと強いだけのチームだった最後の年、まさにリーガ変わり目の時でした.
もう6年も前のことです.カニサレスカルボーニペジェグリーノ、ジュキッチ、アングロマ、ファリノス、ジェラール、キリー、メンディエータ、ピオッホ・ロペス、アングーロ.懐かしー!アルベルダ若い!クーペル監督の下、強固な守りと激烈なカウンターをしてました.つまんないゲームと言われてましたが、あのサッカーは本当に凄みがありました.ボールを奪った瞬間、ピオッホ、キリー、ファリノス、メンディエータが津波のごとく、一気に前線に走り出す.強い!
なんつーか、見ていると郷愁を感じます.Hell on wheelを見た多くの人がツァベル、アルダーグ、ヴィノに感じたように.このメンバーのうち今もヴァレンシアにいるのはカニサレス、アングーロ、アルヴェルダのみ.半数は引退しています.このシーズン終了後、財政的に豊かでないヴァレンシアはピオッホ、ジェラール、ファリノスといったまさに中心選手を引き抜かれました.ただ代わりに加入したアジャラ、バラハとカリュー、元からいたフアン・サンチェスが活躍、冬にはアイマールが入り、この年もCLで準優勝.クーペル退任後は当時無名のベニテステネリフェから監督就任.ヴィセンテ、マルツィナ、クロ・トーレスを育て上げ、そして2度のリーガ制覇!
ただ出てった選手はいずれも良くなかった.ピオッホはラツィオで活躍したから良かったのですが、ジェラールはユース時代を過ごしたバルサに、暗黒時代のバルサに戻り、そのまま暗転、、、、、ロナウジーニョ加入後も波に乗れず、モナコに放出.ファリノスは鳴り物入りインテルに移籍したものの、あのインテルってのもあり彼も暗転、スペインの小さなクラブを転々としています.数年後ラツィオに40億円で移籍したメンディエータはスペインのファンからは後ろ指を指され、ちょうどこの年から没落を始めたラツィオでは戦犯にされ、バルサを経て、中堅クラブであるミドルスブラでやっとまた輝いたのでした.けれどクラブがクラブですから、プレミアで優勝争いをすることもヨーロッパの表舞台で活躍することもないでしょう.
そう考えると懐かしいとともに、この大活躍している選手達のその後を考えると複雑な気分になったのでした.