Overcoming再び見る

現在公開中のOvercoming、昨年秋に届いて以来久々に見ました.
こ、こんなにドロドロ、ギスギスしてたっけ?お茶目ピールといつでも笑顔のフォイクトさんの印象が強かったのでギスギスっぷりを忘れていました.
血と汗と泥と涙.そんな感じか.今は破竹の勢いのCSCですが、当時はまだまだ新参者で、ただただもがき苦しむ様子に見ているこっちまで苦しくなる.バッソラ・モンジーで勝つシーンでは、結果を知ってるのに手に汗握りました.リース監督の隣でもう見てられないと顔を覆うオーレマッサー(?)の気持ちが乗り移ったのかも(笑).なのにまた、、、、、プラトー・ド・ベイユラルプ・デュエズでランスに力の差を見せつけれられ、どん底に突き落とされる.付け足しのように"この年のツールは3位だった"というキャプション.今でこそ、そうかそうかと見てられますが、もしもあのままバッソがチャンピオンになれなかったとしたら、結構残酷な構成です.(←まだツールには勝ってないって)
ツールの後のバルトリ引退をめぐるところは初めて見たとき、なんだか付録みたいと思いましたが、バルトリがどういう選手か知る今見ると感慨深い.どなたかもおっしゃっていましたが、荷物をまとめて"finish"と言うシーン、ため息ついてしまいました.
それから最初に出て来るので忘れてしまいがちですが、パリ〜ニースに勝ったヤクシェが心から嬉しそうに浸るシーン、勝つってのはこういうことなんだな、とこっちもジーンと来てしまいました.のっけから感情移入しまくりです.予算上の問題でリベルティーに戻ってしまいましたが、コンタドール、レオン・サンチェスら若手の伸びもあってあまりエースとしてレースに出てないような.なんだかかわいそう.
そこかしこでリース監督のドアップが怖いと言われていますが、全然そんなこと思わないんですけど、、、、、(←自分も同類だからかも)
ひとつ不満なのは、フォイクトさんを取り上げることが少なかったことか.結局勝てなかったけど、自身の区間優勝を諦め、下がってバッソを鬼引きしたヴィラール・ドュ・ランスでのフォイクトを映して欲しかった.あとソーレンセンが全く、と言っていいほど取り上げられませんね.フォイクト同様トラブルに見舞われていない人は出してもらえないのかな?今映画をつくったら春のクラシック、グランツール共に不可欠の存在であるソーレンセンが出ないのは有り得ないでしょうが.
自分の英語リスニングによる理解が正しいのかちょい不安なので*1、もしかしたらUPLINKに見に行くかも.少なくともHell on Wheelは見たい.でも行くなら平日だな.

*1:ところでサストレは英語しゃべってるのに、英語字幕がつくのはなぜ?(笑)