W杯SL、ライヒ今季初勝利逃す!

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ジョルジオ・ロッカベンヤミン・ライヒの素晴らしい一騎打ちはロッカの勝利.
ロッカはビーバークリークに続いてSL連勝.1回目はライヒ1位、ロッカ3位.2回目は順位が下の人から滑るのでグランディと同タイム3位だったロッカはラスト4番手スタート.キレがあるというのはこういうことを言うのでしょう.クイックイッと曲がりながらもスキーがよく抜けている.他とは明らかに違う早さでした.最終スタートのライヒは簡単そうに滑るのだけれども抜けがよく速い.中間計測ポイントではロッカとの差を0.7秒くらいまで広げていましたが、最後の最後に上体のバランスを崩しかけあわや旗門不通過というところ.最後だからタイムロスしてないかと思いましたが、0.25秒差でロッカの勝利.2人が別格の滑りをしたので3位以下のパランダー、グランディ、ヴィダルが完全に霞んでいました.ライヒ残念.がっくりと落ち込む横でガッツポーズのロッカ.2人にはかなわないと思っているのかやたらと笑顔のパランダー.ライヒは1回目トップタイムを叩き出したのに最後の最後で失敗するのはビーバークリークと同じ.あの時は途中棄権してしまったけれど、今回は2位フィニッシュだからまだいいかな.これから調子をあげてくれることを期待します.
総合は昨夜2回目途中棄権でポイントを落としたもののミラーが相変わらずのトップ(378P).スヴィンダールの2位も変わらないものの昨夜11位に入ってポイントを詰めました(367P).3位はワルヒホッファー、4位ラルベス、5位シュトローブルまでは高速系だらけ.ライヒは昨夜の2位で6位に順位を上げました(284P).ロッカは今季3回しか出場していないのに213Pで9位.
それにしてもSLは独特ですね.上位にはSLスペシャリストだらけ.高速でも滑れるのはライヒスヴィンダール、ミラーくらい.高速系の選手がGS、SG、DHでまんべんなく活躍しているのとは対照的です.
ところで長野のSL金メダリスト、ハンス・ブロース(当時は髪を真っ赤に染めていて赤毛のブロースって呼ばれてたな)を久々に見ました.悪条件の70番スタートから1回目29位につけ、2回目は更に順位を上げて13位に入りました.長野五輪当時は期待の若手だったのですが、昨夜の中継では”ベテラン”と呼ばれていました.時の流れを感じます.