この前の研究室でのできごとを考える

果たしてこんなことをこんな公の場で書いていいのか分からないけれども、前に書いたことを振り返って.
http://d.hatena.ne.jp/moritaku_bear/20050902/p1

ミーティング(教授と研究チームとで月1回行なうもの)の中休みにD2の先輩が怒ったこと、最初はその通りだと思っていたのですが、よくよく考えるとそうでもないように感じます.
そもそも私は教授のケチを良くないことと考えていましたが、それも思い違い.まずサブミーティング(教授を除くチーム内で週1回行なう)が機能していないのではないかという指摘ですが、あながち間違いではなく、あの場の状況ではそう感じられても致し方なかったと感じます.つまり教授がケチをつけたM1のテーマですが、確かに方向性がはっきりしていない.その場その場の実験結果に注目しすぎるあまり、細かなことばかりに執着し、テーマ全体の中での位置づけがはっきりしなくなっているように感じます.もちろんささやかなことに注目し、検証することは大事ですが、その検証方法がお粗末なためにテーマがあらぬ方向に脱線しているだけのように見えるのは当然だったと思います.その意味で(怒り方が適切でなかったにせよ)、教授がチャチャを入れたのは正しいことだと思います.
教授に言われた言葉をよく考えて感じたのですが、サブミーティングではその場その場の実験結果だけを議論し、テーマ全体を考えるようなことは全くしてきませんでした.それはまったくもって迂闊だし、教授から未熟扱いされるのも致し方ない.サブミーティング自体が不十分なのですから、すべて学生のせいにされるのは不本意ですが、自分で博士号をとろうという学生がその程度のこと上に頼るのは間違いであり、自分達で気付くべきでした.ほとんどの助手、ポスドクが学生の行なっている研究内容に関心が薄いこともそれとは関係ない.関心があろうが、なかろうが自分でよくよく考えて研究を行っていかなければならないと思う.もちろん今は学生でトレーニングの場であり、上の人のアドバイスには耳を傾けなければならないのは言うまでもないが、1人前にならねばいけないことを考えると、以上のことは心がけなければならないと思う.1ヶ月前のミーティング内容も忘れてしまっている教授から、その場の説明だけでアラを指摘されてしまうのは情けないと思う.重々心に留めていかなければならないと思っています.
いずれにせよ、あの場では手助けなどする必要はなかったし、何もできなかったと思う.もちろん最初から知らないふりをする態度はよくないと思うけど.